華麗なるギャツビー・ライ麦畑でつかまえて・邦題肯定

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)村上春樹グレート・ギャツビーを訳したというので早速買って読んでみた。
この小説は『ノルウェイの森』の中でワタナベ君と永沢さんが仲良くなるきっかけになった作品。
村上春樹自身は本著のあとがきで「この物語は今まで正当に評価されなかったのではないか。今まで出た日本語訳は僕の頭の中のグレート・ギャツビーとは雰囲気が違うし、原文のままで読む際にこの小説の魅力である美しい音楽的リズムを感じるには相当高い英語能力が必要とされるから」と書いている。(、と私は理解した)
しかし残念ながら村上春樹訳は私に彼が感じた感動を伝えてくれなかった、といわざるをえない。結局のところ、彼が翻訳にどれだけ力を注ごうが、彼と同じ感性・同じ脳を持った人でないと彼と同じ美しさを感じるのは難しいのではないかな。
いやほんと、自分がそうでないのが残念だな。