ヒーラーマンディーに関する本。

Taboo!: The Hidden Culture of a Red Light Area

Taboo!: The Hidden Culture of a Red Light Area

卒論。今ある日本語の資料によって書ける文章は大体書いてしまって、後回しにしていた洋書、ついに読まなきゃいけないときがきた。
しかしながらこの本はとても興味深い!ほんとうに、とても、興味深い!
パキスタンのラホールの旧市街、昔王様が住んでいたお城とモスク・城下町が壁で囲まれているその内側は、未だに中世の雰囲気そのままの建物が立ち並んでいる。
そして、壁の「外側」に住むパキスタン人から「絶対近づいちゃだめだ」と言われていたのがモスクの南側、「ヒーラーマンディー」と言う名の地域。「娼婦街」だ。
この本の著者、フォージア・サイードさんは海外の大学を出たパキスタン人の女性なんだけど、今まで(おそらく)誰も知らなかったヒーラーマンディーの内部を調査すべくそこに住み着いてしまった、そしてそのレポートが本になり(ウルドゥー語訳もされている)、パキスタンで売られている、これは本当に、ものすごく、画期的なことなんだ。
日本語訳したら売れるんじゃないだろうか。誰か、やってくれないかな・・・。