その実中身はキューバ。

毎日毎日カッワーリーを聴いている。アッラーフー!
このエッセイ、何年も前から古本屋で気になっていたんだけどこれをレジにもっていくと「あなた『普通の女の子』として存在したくないってわけ?ふうん、個性的でおよろしいこと!」と店員さんに思われるかも、と思って買えなかった。エロ本なら堂々と買えるのに。
でももう私も23歳になっていろんな恥さらしな経験をして他人の目なんか気にしなくなっちゃって買った。そしたら中身は村上さんが当時はまっていたキューバ音楽に関することばっかりで、拍子抜けしちゃった。
このエッセイの中の村上さんは本当に素だ。いっつも「疲れた」って言ってる。好きなことに熱中すると、自分が疲れていることに気づかないであとで「疲れた」ってしょんぼりしたりイライラしたり体調を壊したりしている。
けれどもやっぱり彼は「作家」だから、実は「素の文章」を上手に「創作」している。そして心の中の、「分からない」部分を「分からない」と説明するのがとても上手い。
では、アッラーフーが終わったのでこのへんで。