アナールカリ

カタックの衣装が見たくて映画「アナールカリ」を図書館のライブラリで借りた。ところが同じ「アナールカリ」でもこれは「アナールカリの物語を使った現代ドラマ」だった。一般には手に入りにくいけど面白かったので紹介。
主人公はリベラルな家庭に育ったパキスタン人女性。彼女は毎日ガーデニングをしたり演劇に出演したりしてすごしていた。ある日彼女が主役を演じた劇「アナールカリ」を見たある男が彼女に一目ぼれ、裏から手回しして彼女と結婚する。
結婚生活の幸せは長く続かなかった。趣味のガーデニングは「使用人のやる仕事だ」と禁止され、夫の仕事のコネクションを作るため退屈なホームパーティーに出席させられる毎日。女性は徐々にパーティーに出ることを拒否するようになるが、そんな彼女に夫は「君は頭が狂っている。精神病院にいけ」といいはなつ。
精神病院で先生に悩みを話す女性。「君は病気じゃないよ。そういうときは、自分の思っていることを文章にするといい。書きなさい」との先生の言葉に、彼女は毎日自分の気持ちをつづるようになる。
彼女の文章は雑誌に掲載され、反響を呼ぶようになる。そしてついに一冊の本にまとめられることに。出版記念パーティーに出かけようとする妻に「行くな」という夫。そこで彼女はついに夫に反抗し、彼の声を無視して家を出る。
という内容なのですが、私は本当に驚いた。パキスタン人男性の亭主関白ぶりに。もうむかついてむかついてブラウン管に体当たりするところだったよ。パキスタンは映画はいまいちだけどドラマはすばらしいと聞いていたけれども、ある意味すばらしいドラマだった。まだ図書館にいろいろあるみたいなので、これからも少しずつ見ていこうと思っております。