舞台に出た。

さて、予定されていた舞台は午後四時からだったのにもかかわらず集合時間も午後四時であった。
四時過ぎに教室に到着。タブラ担当のカムラーンがいつものように床で寝ている。
「今日、うちらのショーちゃうん?てか、まだ半分しか習ってへんし。どないするん」と聞いても彼は「フィフティーフィフティー。」とにやにやするばかり。
そのうちぞろぞろとメンバーが集まり始める。教室は地下にあるのだけれど、その上がホールになっていて、大音量で音楽が聞こえてくる。どうやら舞台は始まったようである。
お構いなしにだらだらするメンバー達。私も一緒にだらだらする。一時間くらいだらだらしたのち、前日の続きを習い、三回通してダンス完成。6時ごろチャイを飲みに行く。
と、舞台担当者がやってきて、「あんたたち今日何時に出てくれるんだよもう準備してるよ」という。ではそろそろこちらも準備しよう、と私たちはぞろぞろホールへ向かう。
バックステージで服を着替え、7時に準備完了。
   
「中国からプロのダンサーがこの日のために駆けつけてくださいました!ミス・マゴメ!」と紹介され、踊る。受ける。
ギャラがもらえると聞いていたのに、もらったのは時計とジュースの詰め合わせだった。時計はカムラーンにあげる(一応師匠だから)。しかしジュースをウメール(写真右)の母が全部持ってかえってしまったため、カムラーンが激怒して彼を門弟から外してしまった。普段適当なわりにそのあたりの礼儀には変にこだわっている様子である。