ダラムシャーラーは、湿っていた。

友人にお勧めの宿を教えてもらったにもかかわらず、何故かとても湿った宿に泊まることになってしまった。
ここに来たのは、壊れてしまった「フリーチベットペン」を買うため。そして、チベット料理を食べるため。到着して早々、トゥクパとモモを食べペンを買ったのでやることが終わった。
仕方がないので散歩をしてみることにした。山なので散歩に最適だろうなと思って。
最初はそこらへんにいたラマ僧のじいちゃんの後をつけてみた。彼の行くところ少し離れて歩いていった。ここの牛はプシュカルの牛の次に機嫌がよさそうだな。じいちゃんは山奥の寺に行くみたいだった。じいちゃん、ばあちゃん、ギャル男、ギャル等いりみだれてお経を唱えていた。朝の6時半、最後に小麦粉みたいのを投げる儀式を見ていたら、一人のギャル男が小麦粉を分けてくれたので一緒に投げた。
次に近くにあるらしい滝を見に行く。歩いて30分くらい。途中でシヴァ寺院と市民プールが併設した施設を通り過ぎる。インド人の新婚カップルをひやかす。
次の日は近くにあるらしい湖を見に行く。歩いて30分とガイドブックに書かれていたがインド人に教えられた道が間違っており、抜け道を聞いたところ山の中で道に迷った。命の危機を感じた。
チベット関係の映画も観た。一本目は「マウンテンパトロール」といって、密猟者とパトロール隊の命がけの戦いを描いたものだった。チベットの自然はほんまに厳しい、そしてさらに人間も厳しい。これは1993年にあった実話らしいが、同じ地球上にこんな場所が存在するなんて。と失礼な驚き。二本目は「ビハインドザスマイル」でダライラマのドキュメント。
ラマ僧はかっこいい」という噂は本当だった。とくに片肌脱ぎのたくましい腕とか、首の後ろなんかがいかす。インド人と並べるとインド人がとてもみすぼらしくみえるね。
部屋に帰ると巨大なナメクジが大量にいた。もうやること全部やったし、ここを一日で発つことにする。