国境って、一日中あいてるわけではないんだね。

megh2006-03-08

朝から「マギーヌードル」という即席麺を調理して食べる。こちら風に作ると汁がなくなるまで煮込んでべとべとにするのだけれど、日本人には食べにくいようである。
その後カムラーンと合流、チャラスとインスタントカメラを交換しているとき私はふと思う、国境って、いったい何時にしまるんだったっけ。
今日中にインドに行こうと思っていた私たち。周りの人に聞いてもいろんな答えが返ってくるばかりなので、とりあえず急いでいってみよう、ということになる。
バスを使えば10ルピーぐらいで行けるところを、リキシャに300ルピーつかませて、超特急で向かわせる。私は高飛車に「早くいけこのうすのろ!」と言い放ちその剣幕にダーリンは引き気味である。いやこれくらい言わないと何も仕事してくれないんだもんこっちの人は。と言い訳がましくリキシャーに揺られること30分、だんだん道がものすごく悪くなり、がくんがくんゆさぶられ頭を天井にうつ。話す余裕なし。私は飛び飛脚の中に居るひとってきっとこんな気分だったんだろうなあと想像する。私も口に縄をくわえておけばよかったわ、とひとりごち、着いた時刻は5時。やはり国境は3時半でしまっていた。あーあ。
しょうがないので今日は国境にあるゲストハウスに泊まることにする。が、あまりルピーが残っていないため、ゲストハウスのロビーでただで寝かせてくれ、と言って荷物をおろしたところ、かわいそうに思ったのか部屋を半額にしてくれる。二人泊まるのに、上には1人しか泊まらなかったと言ってくれるというのだ。言ってみるものである。
気持ちを切り替えて「国境セレモニー」を観にいく。実はこのインド、パキスタンの国境では、毎日5時半ごろに国境に揚げられた国旗をおろす儀式が繰り広げられているのである。インド側、パキスタン側も、兵隊がたくさんでてきて行進したり叫んだりし、それを観るために毎日たくさんの人が訪れる。実はこの儀式、私の父・孝がパキスタンを訪問した際一番気に入ったイベントで、ダーリンにみせたいものの一つだったため、出発が遅れたことはさておき一緒に観れてよかったのである。とはいってもパキスタン側では男女が別れて座って観なければならないのだけれど。

国旗の服のじいちゃんが、「パキスタン万歳」と叫び走り回る。彼は毎日これをやっているのである。兵隊は足を100度ぐらい上にあげて歩いたり機敏な動きをしたり首を鳥のように振ったりする。インド人を威嚇しているのである。
一連の儀式を観、今日も無事に国旗をおろし終わると、みんなぞろぞろと家に帰る。私たちもゲストハウスに帰る。何故かロビーのおじさんの息子が私たちの泊まる部屋の隣の部屋に住んでおり、AVのVCDを観続けている。そして、「一緒にみよう」と私たちを誘ってくれたので、幼児プレイのその洋モノVCDを三人で観たのである。体育座りをして。