明日からパキスタンであります。

母からの電話で目覚める。なんと今日の朝日新聞にでででんと載っているは我が愛するマクドナルドの無残な姿。先日のムハンマドの風刺画に抗議したデモによって二人がなくなったらしい。しかも場所はイスラマバードとラホールってめっちゃ私の行くところではないですか。どうなんでしょうか。
と今、ふと思い出すは留学中に大学の近くでおきた自爆テロ。次の日の新聞にテロリストの自爆後の生首写真、半開きの目、舌をべろんと出した姿が大きく一面を飾っていました。大騒ぎしてパキスタン人の友達に話すと、
「ああ、もうすぐ断食が始まるから。そしたらおなかがすいてデモやテロができなくなるから、今のうちにやっておくみたいで、この時期は多いの」
自爆テロをする人はパキスタン人じゃないのよ。なのにパキスタンにわざわざ来てあんなことするから、イメージが悪くなる」
などの答え。実際そのテロリストが何人だったのか、確認するのを忘れていたのですが。
自己防衛において一番大切なのは、住み分けのフィールドをよく認識すること。日本でもそうだと思うけれど、「危険な地域」と「安全な地域」があるのです。「危険な地域」に近寄らなければそれでよし。
さらに、「相手の文化を知ろうとすること」が大切だと思う。日本とパキスタンでは、いくら人類皆兄弟だと言っても、考え方価値観常識が本当にまったく異なるのです。たとえば、女性は外を出歩くときはショールをかぶらねばならない。これは西洋的視点から見れば、女性差別とか束縛とか、マイナスのイメージにとられるかもしれないけれども、それはたとえば日本で欧米人の旅行者がノーブラで乳首つんつんさせながらうろうろしている、あれと同じかそれ以上の刺激を周囲に与えるのです。
さらにショールは外国人である私が目立つことを防いでくれたし、バスやホールやありとあらゆる場所に、女性専用席があるのもありがたかった。そういった向こうのシステムを知ろうとアンテナを張り巡らせておけば、ある程度の危険は回避できると私は考えます。
一度信じられないことがありました。ラホールで、日本から観光客が団体で来ていたのだけれども、女の人がショールもまとわず半そででうろうろしているから。「いや、危ないですよ」と声をかけたら、「そうなんですか?」との答え。ちゃんと添乗員もいるツアーだったみたいです。添乗員が教えるべきでしょうそういうことは。それで事件が起こったとしても、相手が100%悪いなんて言えないと思います。いやほんと。