カレーハウスカリーカリー ロースカツカレー 840円

megh2006-01-24


今日はどうしてもどうしてもカレーが食べたかったのだ。なにがあってもカレーでなくてはならなかったのだ。カレーは私の血肉であり活力の源。そしてここは新大阪駅、「ほんとうに美味しいカレーが食べられる店」といふ看板に、新幹線を利用するたびにひかれていた私が、ついにここのカレーを味わう日が来たのであります。
つけあわせは今時真っ赤な福神漬けと、だいこんとにんじんの酢漬け。どちらも試すが、やはり福神漬けの勝ちである。
ルーは具がなく、ビロウドのやうなきめこまやかな雰囲気。ふむ、フルーティーでありかつスパイシー。そこに付属の辛味スパイスをひとふり、ふたふり、みふり、よふりぐらいしたところで満足いく。
隣りに座ったカップルが妙にきになる。私より年上っぽいがポニーテールの女はどうやら売れない劇団員らしい。今日なんやらの一日めの公演が終わったらしくぶりぶりぶり男に話しかける。男はスーツにダウンジャケットという本人ににあわなさすぎるいでたちで「たばこをすわなければ、おれのからだは軽くなるんだろうか」とニヒルにつぶやく。色白、やせ型で、ひげのそりあと青くひかるていたらく。
なぜかバックでながれるはチャック・ベリー。私はカレーによってテンションがあがるというよりもむしろさがりぎみ、存在するだけで回りに不快感を与えるカップルとは、こはいかに。
隠し持っていた最中を酢漬けと一緒にいただいているあいだに、彼らが席を立ったので私もこっそり退散しよう。今日は今から東京行き。ささ、今日は独り寝、バスの中で、モモンガみたいにまるくなる。