氷河にキスをした思い出。

今パソコンを打つ間尿意を覚え部屋を出ると外は大雪。雪を見ていてまたフンザのことを思い出したのでまた少し書きます。別に勉強を後回しにしたいからではありませんよ、あしからず。
イーグル・ネストから転げ落ちるようにして下山した私達、寒くて何をする気もおきませんでしたが、せっかくフンザくんだりまで来たのだから観光せねばお金が勿体ない。という日本人根性まるだしでお次は氷河を見に行くことにしました。ジープをチャーター。宿で知り合った「マコトさん」というナイスガイと一緒でした。マコトさん元気にしているんだろうか。
氷河のことをウルドゥー語ジールというのですね。で運転手に美しいジールまでつれてけ。といったのです。向かったところはパスーという村の先。カラコルム・ハイウェイをあと数キロで中国、というところに位置する小さなパスー村の、角をまがったとたん目の前に、青く冷たく、シーンとした巨大な、氷河が現れたのです。ああ驚いた。まるでもののけひめの最後のシーンで山を青いどろどろがおおったような、あのような雰囲気です。青い色の溶岩が山を覆ってそのまま固まった、といった様子。とにかく大きく、そうして空気は冷たく、かじかむ耳に谷を抜ける風のヒョーという音が鳴りつづけていました。
あの氷河の近くまでいきたい。とマコトさん。運転手曰く、「今は冬で路面が雪でうもれているから、あそこまで行くのは不可能だ。」私達は泣く泣くあきらめました。
しかし、せっかくジープまでチャーターしてここでかえってしまうのは勿体ない。(←またです。)私達は「もうひとつジールをみたい」と運転手に命令しました。渋る運転手をなだめすかし、がけにへばりつくように伸びる細い道をジープは這い上がります。(まじで命の危険を感じました。)ついたところは、ジールはジールでも「湖」。ええ、ウルドゥー語では湖のこともジールっていうんですわ。
夏VIPたちの避暑地になっているであろう湖のほとりの喫茶店はここも閉店。零度の水面を吹きすさぶ風は私達の体温をことごとく奪う。最初は「わーきれいー」「わーすてきー」と自分達の勘違いにきまりわるい思いでやせ我慢をしていたのですが誰かがぽつり「っていうか、ただの湖じゃんね」
ちーん・・・
即効ジープに戻り帰路についたわけです。
はいここでダーリンが私を呼ぶので続きはまた今度ということで。チャオ。