ナラ王物語

最近この本をずーっと読んでいる。マハーバーラタの中の小話のひとつで、わりとまとまっていてわかりやすい夫婦の絆の物語。書かれたのはグプタ朝の時代。(AD320−510)
この中で興味深いのは、ナラ王の奥さんのダマヤンティー姫の美しさの描写が「腰」「臀部」に集中していて「胸」「足」などはまるっきり無視されているということだな。やはりサリーを着ていると腰や臀部に目がいくようになるのでしょうか。あれ、グプタ朝の時代の衣服は、今の形のサリーだったのかしら?また調べてみます。
「姫は水も滴る美しさに光かがやき、面芳しく、肢体こよなくなよやかで、腰括れ、目許涼しく、身に具わった輝きで、いわば月の光をも恥じ入らせるほどでありました」
[鎧淳訳、岩波文庫マハーバーラタ ナラ王物語―ダマヤンティー姫の数奇な生涯 (岩波文庫)』p23]