人が死ぬ小説は嫌い。

キッチン
なんでかな?よしもとばななさんとは若い頃縁がなかった。そうして昨日、ちょっとした寂しげな気持ちのとき、寝る前に読むための小説として文庫の『キッチン』を手に取り、何故だか最後に収録されていた。「ムーンライト・シャドウ」を読んだ。
そうしたらもうよけいにおかしいぐらい辛くなってしまい、初めの3ページでもうやめようなどと思い、こらえて読み進み、王道!というかんじのラストにしょぼーんとなり、余計に心を固めて眠った。
この短編はきっとかなり多くの女の子の人生に多大な影響を与えただろう。さて人の生き方や希望や絶望をコントロールできる可能性のある「作家」という職業、おそるべし。