パキスタン妻・ヤーフセイン

本日も図書館にて資料収集のついでにおもしろ論文をコピーする私であった。
雑誌『戸籍時報』(580)2005年には「実務相談・イスラム教徒であるパキスタン人男と日本人女の創設的婚姻届について」というリアルな報告書が。パキスタンに住んでおりますと面白いくらい頻繁に「私の親戚は日本人と結婚している」という人にお目にかかる。一度なんてご本人に会いに行ったし。ものっすごくウルドゥー語がうまくて、「大学なんかいく必要ないじゃん」とあわやアイデンティティ・クライシスに陥るほど。
雑誌『イスラム世界』(50)1998年には「パキスタンにおけるイマームバーラーとイマームフサイン追悼行事―ラーワルピンディーおよびイスラマーバードの事例(1995年)を中心として」というめっちゃ興味深い論文が掲載されています。この論文のミソは著者本人(佐藤規子さん)も書いていらっしゃるけれども研究者が女である、という点。男女の住み分けが完璧になされているパキスタンにおいて、どんなに優れた研究者でも性別によって決して立ち入ることができない場所、というのが少なからず存在するのです。この論文ではイマームフサイン追悼行事(ヨーメ・アーシューラー)のときに女性がどんなことをしているか、というところが特に詳細に書かれています。
私も留学中「女である私にしかできないことをやってやろう」と思って一つの超貴重映像を入手することができました。「ムダ毛処理をするパキスタン人女学生」です。オーイエー。偉大なる鈴木先生も偉大なるsoyamane先生もきっと一生見ることのできない資料!!外大に寄付すべきかしら??
 
ラホール旧市街〔写真:石川先輩〕