知らない人と一日一緒にすごす訓練。

この夏ヴァラーナシーのゲストハウスで一緒だった理系高校教師から突然写真が送られてきた。彼は私とは正反対の性格であり日本ではまず交流する機会のないタイプの人間であった。
風の気持ちのよい朝、治安の悪くなる夜の殆どを私はゲストハウスの屋上で本を読んで過ごした。先生とはときどき一緒になりあいさつを交わすくらいだったけれどもある日「一緒に観光にいかないか」と声をかけられた。
はっきり言って観光には全く興味がなかったが仕事で何日も知らない人と楽しく過ごさねばならなくなることを思い出し、いっちょやってみようと彼と出かけることにした。
ポイント:頭の上から自分を見つめる・即ち客観的視点を常に持ち、相手が期待する聞き手になる。通訳・文化の紹介をさりげなく行ってみる。相手を立てる。
人は磨耗されるんだ、と先生を見て思っていた。しかし注意深く観察すると彼の瞳に光るものが見えた。中身は埋もれているものの生きている。それを発見してすごく自信がついた。私にもできるかもしれない!先生ありがとう。