記事を書くって難しいなあ。と思った今回。

megh2006-05-11

今月号の「ガンダーラ」の記事は、
・華やかパキスタンファッション
・町の特集〜カラチ〜
・留学生体験日記
・日本モスク巡礼
・やさしいウルドゥー語会話
・カタックダンスについて
でした。私はきっと今年でこの仕事を辞めるので、こっそり後輩を育てておこうと、一緒に留学に行っていた後輩に留学生体験記の記事を書いてもらうことにしました。(彼は一年後自分がこのバイトを押し付けられようとしているとは夢にも思っていまい。)
彼の書いた記事は現地の面白学生生活が生き生きと描かれていて、私は「やっほう!これならいいや!」と思いました。そもそも、この雑誌の目的が「日本人に、パキスタン人の普通の生活を紹介して、興味を持ってもらう」だったので、こんなに目的に適った記事はないや、と思ったのです。
記事に写真を一枚貼り付けるスペースがあったので、後輩に写真もお願いしました。彼が送ってくれたのは、パキスタン人の友人たちに囲まれた、ものっすご笑顔の彼のアップ写真でした。一目見ればそこに国を超えた友情が感じられるすんばらしい写真です。私は上司に確認せずに「これを使います!」と彼に言い、謝礼を渡しました。
ところが上司にそれを見せたら、「こんなふざけた写真、つかえん」というのです。理由は、「読者はパキスタンの生活を知りたいのであって、書いた本人の顔なんか見たくもないはずや」ということでした。でも、これで十分「学生の楽しい生活の雰囲気」は伝わるんちゃうんか、と私は思いました。ほんでそこんとこ言ってみたのですけれども、却下されました。
私はアルバイトの身ですし、上司が私を雇っているわけですから、それ以上は意見を言わないことにしました。写真は、無難な大学の校舎の写真になりました。
そんなわけで、ここにその写真を載せることにします。はてさて、読者が求めている記事はどんなものか、などと考えるのは、本当に難しいなと感じた今回の仕事でした。