「あたしのハートはあなたのグローブのなかだもの。」

毎日熱々の手紙を送り続ける二人。会いたくて会いたくてお互いの皮膚に触れたくて声が聞きたくてそばに居たくて。そんな想いがひしひしと伝わってきた。
ここで日本人とフランス人のラブレターの書き方の違いについて考えた。うん、フランス人は、「愛してる」って言いすぎだね。そして表現が直接的すぎる。「あなたの瞳の中で気を失わせて」なんて日本人はなかなかいえません。
愛してるっていう日本語はなんか曖昧で不自然で。もっとぴったりした日本語を、昔の人は思いつけなかったのかしら、なんて思う。で、思いだした。愛しいって書いて、かなしい って読むやつ。これすごくいいね。喉の奥に何かがつまって、溢れ出しそうになるような愛しさを感じませんか。
話が脱線してしまったけれども、帰りの飛行機が墜落して、なんとセルダンは彼女に会えないまま死んでしまうのです。(映画のような話!)
ニュースを見ても、映画を見ても、「私がこうだったらどうしよう」なんて考えたことのない私だけれども思わず、「私パキスタンから生きて帰ってきてよかったなあ」って思ってしまいました。