こんなにおもしろいぞパキスタン

megh2005-12-20

という題名のシンポジウムに行ってまいりました、12月17日土曜日のこと。金曜日の夕方に行くことを決め、そのまま生協でバスのチケットを予約し、次の日の朝6時半に東京着。実に突飛だわ。
着いたとたん、本と手帳をバスに置き忘れていたことに気づく。手帳に今日の目的地のパンフレットなどもはさまっており、このままではせっかく東京に着たのに行き先がわからないまま帰ることに。急いでバス会社に届けを出し、(この際のJRバスの対応の悪さを私は忘れません。)ネットカフェで場所を調べるも、開催地の名前もシンポジウムの名前も覚えていなかったため、捜査は難航。
パキスタン シンポジウム おもしろい」でやっとの思いで探し当てた目的地、日本大学文理学部へ向かう。朝のすがすがしい東京。ピース。
日本大学文理学部は平地に位置し、素敵な商店街をかねそなえており、大満足。ここに通いたし。しかも商店街にはインド料理屋まであるではないか。昼はここでランチに決定。
会場に到着すると学生は私一人、日本パキスタン協会の主催する一年に一度の会合に会員でもない私が登場したため、ちょっと浮いている予感でありますが、気にせず一番真ん中、前から三番目の席をゲット。参加する気満々。
今回のシンポジウムの目的は、今まで「パキスタン旅行」といえば「北部地域(特にフンザ桃源郷巡礼と風の谷ナウシカの舞台探訪」がお決まりで、それにオプションで「ガンダーラ美術をめぐる」なんていいながらペシャーワルやラホールの美術館にバスで乗り付けるのがしばしば、といった状態だったのだけれども、せっかくパキスタンにはもっといろいろな街があるのだから、地域ごとのスペシャリストが自分のお気に入りスポットを紹介しあってみようではないか、というものでした。
ラホール、ペシャーワル、北部地域(フンザ以外)、イスラマバード、カラチ、クエッタといった主要都市と、その周辺のマニアックスポットの数々!!!
留学から帰ってきて半年以上が過ぎ、あまりパキスタンに愛を感じていない自分をクールに流していた私だったけれども、始めのラホールの紹介の時に流されたビデオの懐かしい情景に思わず涙こみ上げ、「あれ、私、何かおかしい。。。こんなに彼のこと好きだったなんて。。」という台詞を吐く少女漫画の主人公と似た感情に戸惑う。しかもビデオにたまたま知り合いの楽器やのお兄さんが出てきて、お兄さんお久しぶり!!と心で挨拶。
いちいち紹介していたら長くなるので省きますが、南部にアフリカ系の人がいてアフリカ音楽をやっていることやら、日本の琴を改造した楽器を奏でている人がいることやら、カジキがつれることやら、ヒーラーマンディーという娼婦街の映像がおもむろに公開されたことやら、香水商の方がバラ香水の抽出法について熱く語りだしたことやら、朝10時半から夕方5時半まで約6時間の間飽きることなく寝ることなく、私は余すことなくシンポジウムを楽しみました。こんなの初めてです。
で、その後の懇親会にも誘っていただき、おいしいご飯とワイン、ビールを飲みまくりながら大学の先生やら会社の人やらパキスタン人の人やらと楽しくお話しし、夜のバスで大阪に帰りました。
ああ、パキスタン、もっと知りたいパキスタン、という思いがこんなに自分の中にあるなんて。やはり私はあなたが好き。などと私のパキスタン熱、最熱。奇妙奇天烈デンジャラス、キッチュでロマンティックで暖かい、べたべたしてねとねとしてうっとおしい、この世にあるすべての形容詞を兼ね備えた国、パキスタン。リベンジしてやるから。覚悟しといてや!と一人でこっそり戦いを挑んだわけです。