山田詠美はやっぱり素敵な日本語を使うよ。

megh2005-06-29

昨日部室で拾った山田詠美の「ハーレムワールド」。今パソコンを立ち上げてる間に一ページ目をめくっていてそう思った。
綿矢りさの「蹴りたい背中」を読んだとき、「さびしさは鳴る。」という冒頭の一文にがつんときたときのきもち。素敵な日本語に出会ったときは、驚きと喜びとともに、自分の語彙の少なさを思い出させられてちょっと悔しい気持ちにもなる。
山田詠美は、「いとしい気持ち」に対する語彙が豊富。きっとそれだけいろいろな種類のいとしい気持ちをたくさん感じているんだろうなあ。それはどこにでもあるけれど、それを感じて日本語に変換する能力が彼女みたいにあればな、とか、無い者ねだり嫌いだけど思ってしまうよ。